奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産
世界遺産について
世界遺産とは、世界中のあらゆる人々にとって、同じように素晴らしいと感じる価値を持つ文化財や自然のことで、未来の世代へ守り繋いでいくべき、人類共通の財産です。
世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3種類があり、世界自然遺産の登録には「自然美」「地形・地質」「生態系」「生物多様性」からなる4つの評価基準(クライテリア)のいずれかを満たす必要があります。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は「生物多様性」の重要性が認められるとともに、「完全性の条件(顕著な普遍的価値を示す要素や適切な面積を有し、それらが自然本来の姿で維持されていること)」を満たし、かつ十分な「保護管理」が行われているという、登録要件がそろっていることから、日本で5番目の世界自然遺産に登録されました。
この4つの島は小さいながら、日本の中でも生物多様性が豊かなエリア
この4つの島には絶滅危惧種や固有種が多く、生物多様性が豊かなことから2021年7月26日に世界遺産に登録されました。世界的な生物多様性ホットスポットの一つである日本の中でも、生物多様性が突出して高い地域です。
4地域に生息・生育する種数と固有種が占める割合
このグラフは、日本全体で見られる生きものの種数と、本世界自然遺産地域内で見られる生きものの種数の割合を示しています。特にトクノシマトゲネズミなどの哺乳類や、アマミハナサキガエル、アマミイボイモリといった両生類は固有種の割合がとても高いことが分かります。
山と台地の徳之島
奄美群島で奄美大島に次いで大きい島です。最高峰の井之川岳(645m)や天城岳(533m)、犬田布岳(417m)などの山塊を覆う亜熱帯多雨林には、アマミノクロウサギなどの奄美群島固有種のほか、オビトカゲモドキやトクノシマトゲネズミ、トクノシマテンナンショウなど、世界でここにしかいない希少な動植物が生息・生育しています。
また、琉球石灰岩を母岩とする台地には、石灰岩質を好む植物が生育し、徳之島の自然を特徴づける大事な要素となっています。
徳之島の自然を満喫するエコツアーへの誘い
自然の中や集落で過ごす時間を通して、環境や文化・風土の価値とその保全に対する理解を深めてもらうため、認定エコツアーガイドによる体験型ツアーが実施されています。気になるツアーがありましたら、エコツアーガイドまでお問い合わせください。
日本の世界自然遺産
日本には「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」のほか、「知床」「白神山地」「屋久島」「小笠原諸島」が世界自然遺産に登録されています。これらの地域は、国立公園や森林生態系保全地域など保全に係る法律や制度によって保護管理されています。
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
評価基準:生物多様性-
奄美大島
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沖縄島北部
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西表島